洪水名 | 洪水概要 | 被害状況 |
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大正10年6月 | 5日頃揚子江流域に発達し東シナ海に停滞した低気圧のため矢部川流域は飽和状態であった。この時、16日に揚子江に現れた低気圧は東進するに従って発達し、北九州は猛雨の包むところとなり、矢部川は多大の被害を被った。 | 浸水面積:13,504ha |
昭和3年6月 | 23日、25日、28日に発生した第1、第2、第3の低気圧の東進により三度の豪雨がもたらされ、多大の被害が発生した。特に、揚子江流域に現れ、第1の低気圧と同じ経路を通った第2の低気圧は、勢力は弱かったが降水量が多く平地で200mm、山地で300mmに達した。 | 浸水面積:18,950ha |
昭和21年7月 | 本洪水は黒木において8日の雨量315.8mm、連続雨量361.3mmに達し、短時間に猛烈な強度の雨が矢部川全域に降り、全般にわたって漏水崩壊、溢水による多大の被害を生じさせた。 | 堤防欠壊、破堤箇所 左岸:山門郡、瀬高町、長田地先 右岸:山門郡、三橋町、棚町地先 浸水面積:10,845ha |
昭和28年6月 | 25日から29日にわたる4日間、梅雨前線は九州本土を南北に移動し、しかも初期から九州の中部と北部の間約100kmの狭い地域に振動し時には停滞しつつ活動するという例年と異なった様相を呈した。このため矢部川は多大の被害を被った。 | 浸水戸数 床下:15,896戸 床上:10,138戸 死者:26人 |
昭和44年7月 | 6月28日以降、低気圧が九州北部に停滞し、南方洋上から暖かい湿った空気の流入も相まって、梅雨前線の活動が活発となり、矢部川流域では強い雨が降り続き、特に7月1日払暁には豪雨はピークに達した。 このため矢部川中・下流域では、異常出水を記録し、多大の被害を被った。 | 公共土木施設災害査定額 本 川:21ヶ所、200百万円 支派川:65ヶ所、122百万円 一般災害額: 2,542百万円 |